富山県のヘリテージマネージャーになりました。
ヘリテージマネージャーと言われてもピンとこないかもしれません。
ヘリテージマネージャーとは、歴史的建造物の保全・活用に携わる専門家のことです。
阪神淡路大震災の時、神戸周辺の洋館建築が被害を受け、心得のない者が見た目で判断し、
直せば建築的に大丈夫なものまで、壊してしまいました。
文化財としての指定を受けていなくても、歴史的価値のある建物が多くあります。
この時の教訓を踏まえ、ヘリテージマネージャーの養成が始りました。
はじめは、兵庫からでしたが、全国に広まり、建築士会の全国ネットワークができています。
全国一律ではなく、各県の風土にあった建築は、その地域の建築士が携わっていくほうが、
対応しやすいので、県単位で養成講座を開催しております。
昨年度からおこなわれていましたが、60時間近い講習で、1講座が抜けてしまい、
今年度の講座で補講し、ようやく認定証を頂きました。
今後は、まちの財産となる建築の有効活用を考えながら、設計に関わっていきたいと思います。
また、災害があった時、他県であっても建築物の保全診断に協力していきたいと思っております。
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