いつもお世話になっている建設会社の代理出席で、松本で開催された工務店向けの勉強会に参加してきました。
車移動のふたり参加で、東海北陸高速経由、安房峠越え松本入りです。まずは昼のランチでお蕎麦をいただきました。
松本の工務店に到着し、早速モデルハウスの見学会です。
全国の元気ある工務店では、自社事務所の横に庭付きのモデルハウスを建てることが流行っています。自社の住まいづくりに対する考え方を表現し、お客様と空間の共有化を図っています。
ここには、モデルハウスと打合せ棟があり、打合せ棟は、地域のイベントなどにも利用されているそうです。地域貢献が、地域活性化になり、また商売に結びつくという大きな社会循環に対する想いで、打合せ棟を開放されています。
住宅分譲地に計画された家具屋さんとのコラボ住宅も見学させていただきました。
隣にシンプルな住宅もあったので、外観写真をいただきます。
このあと、この工務店社長の仕事の取り組み話を拝聴し、宿泊先の浅間温泉「玉の湯」で懇親会です。
馬刺しも出ました。
〆は、手打ち信州蕎麦です。
翌日は、降幡廣信さんの講演会があり、会場入り前に国宝「松本城」を見てきました。
さすが国宝です。見ごたえ十分でした。
講演会会場は、酒屋さんを曳きや改修した「中町蔵シック館」です。
降幡廣信先生は、日本での古民家再生の先駆者で、84歳の現役建築家です。
若き日、約1ヶ月海外の建築を見に行き、西欧建築の良さを感じるとともに、日本の民家の大切さを感じたそうです。帰国後(昭和40年頃)、古民家の改修に関わり、当時の若き女性所員の一言「もし良心的な建築家なら今日見てきた建物は見逃してはいけません」で、改修した古民家が、その後を決め、いままで全国で400件近く手がけたそうです。
講演会途中から実際手がけた中町通りの建築を見ながら、講話いただきました。
先生の手法は、古民家の復元ではなく、今の時代にあった機能に対応しつつ、古民家のエッセンスで再構築されています。なまこ壁に窓が無くても、通り対してショーウィンドウ的なものが必要だったらそれらしく設けています。
奥のビルと手前の建物も先生の設計です。
奥のビルは4階建てですが、材料的なものを合わせると一体感がでてきます。修景の意識が生まれると担当外の道路も小奇麗になっていきます。とてもいい話を聞くことができました。
昼に解散になり、昼食で松本市美術館に行きました。現代アーチストの草間さんは、松本市出身で、庭に大きなオブジェがありました。
なんと自動販売機も草間作品風になってます。コカコーラも、気がきいています。
美術館のレストランで、美味しい1000円ランチいただきました。
松本から高岡までは約3時間30分です。途中、高山市内を道草して帰りました。
久々の良い研修でした。
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