建築士会高岡支部女性部会の主催による講演会に行ってきました。
橋本夕紀夫デザインスタジオのスタッフとして活躍する徳田雅子氏を講師に迎え、実際携わった仕事を例に、仕事の進め方をお聞きしました。
突然の仕事依頼を受け、橋本氏と現地に向かい、周辺の環境を読み取り、写真やスケッチでプレゼンを作ります。イメージする写真を手早く用意するだけでも日頃の蓄積が問われます。さらにオーナーが、外国の方だと、英語で思いを伝えるプレゼンです。
図面を描く前にまずは模型製作のようです。橋本氏のスケッチや材料の使い方も模型に反映させるので、所内では、いつも模型材料の扱い方を競っているそうです。
この模型で、オーナーと確認できたら、はじめて図面作成にかかるそうです。
完成までは、再三、材料の質感とデザインを何度も確認し、生産の現場まで足を運ぶそうです。さらに写真撮影(オープニングのパンフレット等に使用)のコーディネートまで、イメージと現実(コスト等)を行ったり来たりさせ、完成となります。
ものづくりにおいて、様々な視点からのアプローチがあり、あらためて、ものづくりには、グローバルな教養と感性が必要だと痛感しました。しかし、より高い感性を身に着けるためには、ついつい過剰投資になってしまうことがあります。何事も勉強なのでしょう。