人気ブログランキング |

雲の閑人

遊心亭

e0008704_7431412.jpg

建築士会壮年部会企画の古民家再生現場見学会に参加してきました。はじめに砺波にある「遊心亭」の見学をさせていただきました。

この建物は、元々この地区の村長をされたお宅で、この地区出身の佐藤工業で副社長も務められたそうです。はっきりわかりませんが、近くの社長宅に配慮し、玄関の設いは、アズマタチの玄関にしては、小さくまとめられております。現在は、富山の会社の研修施設になっています。
e0008704_1019782.jpg

この漆のかかりは、創建当時のままだそうです。ものがいいと洗いしただけで、もとに戻ったそうです。
e0008704_1029816.jpg

この板戸もつるつるでもう工芸品です。
e0008704_10302163.jpg

座敷の欄間は、田舎に有りがちな豪壮なものでなく、京にあるような扇散らしです。おしゃれです。
e0008704_10325148.jpg

もうひとつの欄間もおしゃれでした。これでもかーじゃなく、さりげなくいい感じです。
e0008704_1036513.jpg

家柄的にたくさんの方が来宅されたのでしょう。玄関横の庭への門を潜ると応接室用の玄関があり、入ると庭を一望できる応接室がありました。
e0008704_10403967.jpg

座敷の控え間の縁から庭をみると離れと茶室が、雁行でとてもきれいに見えます。
e0008704_10424255.jpg

座敷横の縁も細かで丁寧な仕事がしてあります。
e0008704_10442280.jpg

その縁の通し丸桁の根元部分は、切り取られた面だけ、漆がかけられています。おしゃれだなー。
e0008704_10465633.jpg

e0008704_10472045.jpg

娘さんの結婚のために建てられた離れと茶室の座敷の襖引き手は、同じ鶴でも表と裏で、鶴前、鶴後と変えてあります。憎いなー。
e0008704_10515374.jpg

茶室は、藪内流の四畳半下座床ですが、仕事がきれい。凛としています。この床柱柱頭の納めといい、給仕口の無垢材の曲げ加工といい、尋常な仕事ではありません。それでいて、にじり口や貴人口など本当に使いやすいお茶室です。縁があれば、一度お茶会をしてみたいです。

茶室外廻りの石も贅をつくしたものでした。
e0008704_10583453.jpg

二階には、隠れた茶室があり、この写真は、3畳の茶室です。たぶん主人が、気心しれた知人たちと楽しんだことでしょう。
e0008704_1131722.jpg

次に修復中の井波の黒髪庵を見学しました。
e0008704_1111718.jpg

とても小さな建物です。松尾芭蕉の墓(分骨)もある歴史の深いところです。
e0008704_116185.jpg

芭蕉を偲んで建てられた芭蕉庵は、茅葺の侘びた風情がありました。
e0008704_1173122.jpg

この周辺には、多くの古建築が残っており、蔵に施された睨みをみつけることができました。

とても良い機会で、すごく勉強になりました。アズマタチ改修や新築住宅の計画の参考になりました。
by kumokuukan | 2010-11-11 07:41 | 建築
<< 母校の大学祭-今の水野研 茶室開きの道程で >>